『東海・東南海・南海3連動地震』及び
『南海トラフ巨大地震』による被害想定
『東海・東南海・南海3連動地震』及び『南海トラフ巨大地震』による被害想定を和歌山県が発表しました。
和歌山県によりますと、南海トラフ巨大地震が発生した場合、和歌山県内の死者は最大約9万人、建物の
全壊は最大約15万9千棟と想定。
被害想定を行った地震の規模は、東日本大震災並みのマグニチュード9.1の地震が発生したと想定。県内の
約15市町村が最大震度7の揺れに襲われ、津波の高さは最大で19m、最も早い地域では3分で津波が到
達する。
【既に公表しているもの(平成25年3月)】
|
3連動地震 (H25和歌山県) |
南海トラフ巨大地震 |
|
H25和歌山県 |
H24内閣府 |
||
地震規模 |
Mw8.7 |
Mw9.1 |
Mw9.1 |
最大津波高 |
5m〜10m |
8m〜19m |
8m〜20m |
想定浸水区域 |
5,660ha |
12,620ha |
10,660ha |
最短津波到達時間 |
第1波最大津波高:5分 |
津波高1m:3分 |
津波高1m:2分 |
【今回、新たに公表した被害想定】
|
3連動地震 (H25和歌山県) |
南海トラフ巨大地震 《地震:陸側ケース、津波:ケース?》 |
||
H26和歌山県 |
H24内閣府 |
|||
地震分布 |
震度5強〜震度7 |
震度6弱〜震度7 |
震度6弱〜震度7 |
|
建 物 被 害 |
全壊棟数 |
約5万9千棟 |
約15万9千棟 |
約19万棟 |
半壊棟数 |
約8万8千棟 |
約10万1千棟 |
− |
|
人 的 被 害 |
死者数 |
約1万9千人 |
約9万人 |
約8万人 |
負傷者数 |
約1万9千人 |
約4万人 |
約3万9千人 |
【被害状況の分析】
1.人的被害が最も多い市町村
|
死者数 |
死者率 |
3 連 動 地 震 |
那智勝浦町 (5,200人) |
太地町 (47%) |
田辺市 (2,800人) |
那智勝浦町 (33%) |
|
和歌山市 (2,100人) |
串本町 (11%) |
|
巨 大 地 震 |
和歌山市 (18,100人) |
太地町 (74%) |
田辺市 (15,600人) |
那智勝浦町 (73%) |
|
那智勝浦町 (11,700人) |
美浜町 (48%) |
2.建物被害が最も多い市町村
|
全壊棟数 |
全壊率 |
3 連 動 地 震 |
田辺市 (16,700棟) |
串本町 (42%) |
和歌山市 (7,300棟) |
みなべ町 (32%) |
|
海南市 (5,800棟) |
由良町 (32%) |
|
巨 大 地 震 |
和歌山市 (55,200棟) |
美浜町 (77%) |
田辺市 (22,300棟) |
串本町 (74%) |
|
海南市 (11,700棟) |
太地町 (67%) |
3.避難者数が最も多い市町村
|
避難者数 |
避難者率 |
3 連 動 地 震 |
和歌山市 (133,100人) |
串本町 (74%) |
田辺市 (31,200人) |
那智勝浦町 (68%) |
|
海南市 (22,500人) |
由良町 (64%) |
|
巨 大 地 震 |
和歌山市 (227,900人) |
美浜町 (78%) |
田辺市 (47,100人) |
御坊市 (77%) |
|
那智勝浦町 (26,100人) |
湯浅町 (76%) |
和歌山県発表
建物の耐震化、家具の固定により、人的被害及び建物被害を減少させることができます。
和歌山県や県内市町村では、木造住宅の耐震化促進事業として、昭和56年5月以前に建築された
木造住宅に対して、無料耐震診断や耐震補強設計、耐震改修工事を支援する制度を設けています。
『防災わかやま』には、地震や津波など自然災害に関する情報や支援情報、各市町村のハザードマップ
などの役立つ情報が掲載されていますので、一度ご覧いただき、もしもの為の備えをしておきましょう。
詳しくは、和歌山県ホームページをご覧ください。
『防災わかやま』
http://www.pref.wakayama.lg.jp/bousai/index.html